私は元々銀行員で色んな企業のお客様と話をしてきました。
仕事上のことはもちろんですが、
お互いのプライベートなことまで相談されたり、
相談したりすることが多かったです。
そんな経営者の方でたまに聞かれたのが、
これだけ利益上がってんのに、なんでうちって資金繰り厳しいんだろうということ。
利益が上がってるはずなのに、納税の段階になって、
なぜか資金が足りない。もちろん私は銀行員でしたので、
納税資金を融資することで対応してましたが、
何よりなぜ資金が足りないのか不思議だと社長様は仰ってました。
今更経理に聞くのも恥ずかしいので、ざっくり教えてくれと言われてました。
なので、
今回はなぜ利益が出てるのに、資金繰りが大変になるのか、黒字で資金ショートになってしまうのか
についてお話しさせて頂きます。
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利益とは何か?
利益とは、簡単にいうと、
売上高 − 費用
です。
シンプルに言うとこういうことで、
特に卸売業であれば本当に分かりやすいんですが、
物を仕入れて、それを売る。
売った代金から仕入れ代金を差し引けば利益が出てきます。
たとえば、50万円で仕入れて、100万円で売れば 50万円の利益になります。
ここまでは簡単で、
日本の場合会計が発生主義のため、
資金繰りの現金と利益に違いが生まれます。
先ほどの例でいくと、
仕入れ代金仕入れてから1ヶ月後の支払いで、
売上は売ってから2ヶ月後の入金だとします。
さらに、1月末仕入れを行い2/15にものが売れたとします。
すると、現預金の推移は下記のようになるはずです。
( 元々現金が手元になかったとします。)
日付 | 現預金残高 |
1月末 | 0万円 |
2月末 | −50万円 |
3月末 | −50万円 |
4月末 | +50万円 |
こう考えると、非常に分かりやすいですよね。
つまり、2月から3月の間には50万円の立替が発生するので、
この間資金繰りは悪化します。
ただ、1月末に仕入れをして、
まだ売れていない段階でも、PL上は仕入れと在庫が一致するので、
収益は0となっています。
さらに、2月15日に売上が立つので、
仮に2/15の段階でPLを作成すれば、
50万円の収益が立っていることとなります。
これは本当に簡単に表記してますので、
ここにさらに在庫の問題や販売商品による取引条件の違いなど、
色んなものが重なりあえば、PLの利益と資金繰りの現金は合わなくなってきます。
ではどうやって現金ベースの収支を把握するのか?
その辺りを次章でご説明します。
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現金ベースでの収支を把握する。
これ私が言うまでもないんですが、
簡単なのは、資金移動表を作ることなんですけど、
個人的には、どうせならキャッシュ・フロー計算書作った方がいいと思います。
キャッシュフロー計算書って何?
と言う方に説明すると、キャッシュ・フロー計算書とは、
現金ベースでの、営業収支、投資の収支、財務の収支を表した指標です。
本来、決算期を2期並べて作成するものなですが、
これは、直近の試算表と直前期の決算書で作成するのがオススメです。
なぜなら一番近い情報なんで、実際の資金状況が分かるため、
より記憶に残りやすいからです。
さて、そこで早速キャッシュフロー計算書を作成していくんですが、
その前に下記の本で勉強してみてください。
これ財務の上級者の方も一度手にとってやってみることをお勧めします。
一度手を動かしてやってみると本当に良くわかります。
実際これを一度やると、キャッシュフロー計算書はすぐにできるようになるんで、
そのあとに、自社の直近決算書と試算表を出してきて、
一度キャッシュフロー計算書を作成してみてください。
そのあとで、PLと比較してみてください。なぜ資金繰りがタイトなのかがよく分かるはずです。
そして、実際の収支の出入りを資金繰り表の形で表すとさらによく分かるようになると思います。
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最後に
今回は資金繰り表の現金と利益の違いということでお話しさせて頂きました。
結局のところ、PLが発生ベースのために、黒字倒産や黒字なのに資金ショートしたりなどが起こります。
このことが分かると、BS、PLなどの決算書がより深く読み込めるようになるので、
ビジネスの理解度が高まります。
この機会にマスターされることをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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