運転資金と設備資金の違いとは？

銀行と交渉している中で、

この借入は運転資金ですか、設備資金ですかと聞かれますよね。

法人というか借主にとっては、どちらでもいいんですけど、

実は銀行にとったら、結構重要な問題だったりします。

今回は改めて設備資金とは何なのか、

運転資金とは何なのかについてご説明させて頂きます。

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設備資金とは何か？どういった調達が理想か？

設備資金とは？

まず簡単なものから説明します。

設備資金ですが、これは本当に簡単ですよね。

何かしら設備を購入する際に投資する資金のことです。

例えば製造業をしているのであれば、

印刷機械や旋盤機など設備が必要ですよね。

その際に支払資金が設備資金です。

どういった資金調達が理想か？

設備資金の場合ですが、もちろん自己資金が一番の理想です。

ただ、金額も大きくなるケースがあるので、自己資金だけとはいかないです。

その場合については、基本的に銀行からの資金調達になります。。

その際は、長期資金での調達が理想的です。

そして融資期間は、減価償却の期間である耐用年数に合わせることが一番いいです。

なぜなら、長期資金の返済については、いわゆるキャッシュフローでの返済になるからです。

キャッシュフローとは、簡便的に 利益 + 減価償却費とします。

つまり、融資期間を耐用年数と同一とすることで、

返済額とその設備の減価償却費を合わせることができます。

そうすると利益ではなく、減価償却費で返済ができるので返済自体も楽になります。

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運転資金とは？運転資金の理想的な調達方法は？

運転資金とは？

運転資金とは、色んな定義がありますが、

設備資金と運転資金という色分けしかない以上、

設備資金以外の資金は全て運転資金です。

人件費も買掛金決済資金も支手決済資金も赤字資金も、

全部が運転資金です。

ただ、運転資金も1つ考え方があって、必要運転資金という考え方があります。

つまり、本当に必要な運転資金はいくらなのか。ということです。

その算式は、

です。

これは、運転資本と考え方は同一です。

より詳細知りたい方は過去記事参照ください。

＞運転資金と運転資本の違いとは？

簡単にいうと、その事業をしている間常に必要な立替金です。

算式を見てもらえば分かる通り、

売上の増減や在庫の回転率、仕入の量などによって、

常に変動します。

理想的な調達方法とは？

もちろんこれも理想は、自己資金です。

現預金で事足りるのであれば、手元資金で対応するのが一番です。

また、もし上記のような運転資金を借りるのであれば、

短期資金が理想です。なぜなら、運転資金の場合常に変化するので、

それに合わせて借入額を調整する方が楽だからです。

長期資金で借りてしまった場合、毎月定額返済する必要がありますし、

減ったら足りなければ、再度借りる必要があります。

一方で短期資金であれば、都度都度借りるのではなく、

借入の枠を設定することで、簡単に出し入れができるので非常に楽です。

ただ、これはあくまで必要運転資金に関する考え方です。

先ほど紹介した、赤字資金などを調達する場合には極力長期資金で調達しましょう。

そちらの方が長期的な資金繰りは安定化します。

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最後に

今回は、運転資金と設備資金の違い、

そして、理想的な借方について説明させて頂きました。

これが全てではなく、これが基本と思ってもらえるありがたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。