企業を経営もしくは、個人事業主として事業を行なっている時に困ることの一つが販売先、受注先の倒産ではないでしょうか。
売上の減少による打撃も大きいですが、
当面は、すでに販売している分の売掛金が入金にならないことにどう対処するかが問題になります。
それに対して、どう対処すべきなのか、今回はそういったお話をさせて頂きます。
私は元々銀行員をしており、いろんな企業の担当をしてきました。
そういった私の銀行員としての経験談を踏まえながらお話しさせて頂きます。
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私が担当していた取引先の実例
私が銀行員の頃に担当していた取引先で、昔から業況が堅調で経営者の人柄もよく本当にいい企業がありました。
そこには一つ不安な面がありました。
それは受注の90%を一つの企業に頼っているということ。
ただ、その90%を占める企業というのが、ある東証一部企業の関連会社で誰がどうみたって倒産はしないだろうという企業。
私も含め銀行の人はみんなずっと盤石な企業だと考えていました。
そこで事件が起きました。
なんと、その受注の90%を占めた企業が解散をするというのです。
その関連会社というのが一部上場企業のある特定の受注を行なっている企業だったんですが、
その特定の受注自体は他社に売却し外注化を図るというもの。
そしてその他社というのが、他の地方にある会社ということもあり、
私の取引先は90%を受注をいきなり無くしてしまいました。
そこからは取引先は大変も大変。銀行も複数行あったため、
銀行との交渉、他仕入れ先との交渉等側から見ていてもかなり大変でした。
倒産ではないですが、こういったケースもあります。
自社のみならず受注先等についてこういったことになると非常に大変です。
実際にそういった場合にどういった対応をすべきなのかについて次章でお話しします。
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販売先が倒産した場合にどうするか?
販売先が倒産した場合に考えるべきことは2つあります。
① 売掛金をどうやって回収するか、手続きをどうするか。
② 短期的な資金繰りをどうするか。
まず①についてですが、することはあまり多くありません。
1.債権の精査
2.契約書の確認
3.相手と交渉
4.裁判所から債権届がきていればそれを提出する。
という順番を辿るのが一般的ですが、ひとまずは相手と交渉ができるかどうか確認のため訪問しましょう。
そしてもし交渉して商品を回収できるのであれば回収するというスタンスでいきましょう。ただその場合も同意書のサインをもらうことは忘れないで下さい。
自社製品だからと勝手に持っていくのはダメです。
また、他の自社製品以外での回収や担保の設定などはあとあと裁判所から否認される可能性が高いのでやめましょう。
次に②短期的な資金繰りをどうするかです。
正直こっちの方が大事ですよね。
それで、ほとんどの方が銀行に条件変更の申し出or長期資金の調達を打診します。
長期資金については、倒産等にかかる信用保証協会の制度もあるので比較的受けやすいと思いますし、倒産防止共済の借入も受けやすいです。
ただ、私個人的にはどちらもあまりおすすめしません。
なぜなら、条件変更については一度条件変更をしてしまうと基本的には新規の資金調達ができなくなるからです。
今後受注が増加したりすると、また資金繰りが大変になります。
また長期資金については対応が遅いのでおすすめしません。
長期資金を借りることで資金繰りは安定しますが、銀行の審査はある程度時間が必要ですし、さらに倒産防止共済の場合は使われたことがある方は分かると思いますが、借入制度で借入をするのに相応の時間を要します。スピード感という点で、やはりちょっとこういったケースでは弱いです。
であれば、どうするか、私個人的にはファクタリングをオススメします。
次章にてファクタリングとは何か、なぜファクタリングいいか、
そして最もいい対応法について説明します。
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ファクタリングとは?なぜファクタリングがいいのか?
ファクタリングとは、簡単にいうと売掛金の売却です。
売掛金を売却して、資金調達をするという手法のことを言います。
そして、このファクタリングは売掛金の売却なので、銀行の審査とは目線が違います。
たとえば、あなたの会社が社用車を持っていて、社用車を売りますっていうときに、
あなたの会社って審査されますか?されないですよね。
その社用車がどういった車で、何年式で、色は何色で、人気があるのかないのか。
そして売ろうと思えばもう1週間もかからず売れるはずです。
簡単にいうとそれと一緒です。そう考えるとファクタリングのメリットって見えてきませんか?
そう!ファクタリングのメリットはスピードです!
ただ、メリットがあればデメリットもあります。デメリットは借入に対して手数料が高いということ。
なのでファクタリングは恒常的に利用すべきものではありません。
ここまで話で分かりましたでしょうか。
まとめます。
販売先が倒産した時の短期的な資金繰りで最もいい方策とは、、、、
①ファクタリングを利用
→超短期(1ヶ月,2ヶ月)の資金繰りを安定化させる。
②信用保証協会or倒産防止共済の借入制度の利用し長期資金を調達する。
→長期的(5年前後)の資金繰りを安定化させる。
こうすることで、超短期、短期、長期の資金繰りを安定化させることができます。
もし今そういった状況にあるのであれば、この2つを同時並行に行うことが最もいい手段です。
ファクタリングについてより知りたい方は下記を参照してください。
参考:そもそもファクタリングとは何?概要や内容を具体例で説明!
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最後までお読み頂きありがとうございました。
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